【5つのポイント】難病患者と筆談する際の

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者は、のどの筋肉が動かなくなり会話が難しくなります。また、指定難病の1つ、若年発症型両側性感音難聴は40歳以下で発症し、耳が聞こえなくなります。会話ができない=意思の疎通ができないと、患者の満足いくケアはできません。口の動きを読み取る、タブレットなど電子機器を使ったコミュニケーションなどさまざまな方法を導入し患者と意思の疎通を図りましょう。

最もオーソドックスで、なおかつ簡単な方法は筆談です。患者の手が動かせなくなってくると筆談も難しくなりますが、病気の進行過程で筆談を用いている患者やご家族、看護師は少なくありません。

筆談で会話するときには5つのポイントに気を付けるべきです。

1つめのポイントは「読みやすい文字を読みやすい大きさで書く」ことです。

2つめは「横書きする」ことです。縦書きにすると、書き終わるまで手で隠れてしまい読めません。

3つめのポイントは「敬語を使いすぎないこと」です。丁寧なのはいいことですし、患者を尊重したい気持ちは大切ですが、敬語を使うと分が長くなり、読みにくくなります。できるだけ簡単な言葉で、簡潔に伝えるほうがよいでしょう。

4つめのポイントは「二重言葉を使わない」です。たとえば「できないこともない」のような表現は誤解を招く恐れがあります。「できる」「できない」と分かりやすい表現を使います。

5つめのポイントは「アラビア数字を使う」ことです。「十月二十八日」よりも「10月28日」の方が圧倒的に見やすいです。